Q. 算数は具体的にはどんな指導をしているんですか?
A. まずはお子様の状態を把握し分析させていただきます。
そのあと、理解が足りないようでしたら分かりやすい説明をさせていただきます。
絵に描いて見せたり、パズルなどを使って見せたりといった視覚的にわかるように伝えていきます。
小数や大きな数で表現されていて、イメージの湧きにくいものはイメージしやすいような一桁の整数に変えて説明させていただいたりしております。
理解しているけれど、うまくできない場合は練習量が不足している可能性が高いので、類似問題をたくさん用意させていただき、そちらに取り組んでいただいております。
Q. 30分間の授業ではどのような事をするのでしょうか。
A. お子様の実力や性格に応じて進めさせていただいております。
【学校の授業を1年生の頃から継続的に8、9割以上の結果を出してきているお子様】に関しては
①どうすれば残りの1、2割を伸ばせるか?を考えて、それに合った課題を出します。
②少しレベルの高い問題集に挑戦してもらいます。
③学校の授業の予習はサクッと終わらせて、練習の必要なところだけは沢山演習してもらいます。
【苦手分野があり、安定して良い点数を取れないお子様】には
①苦手なところを伸ばすために、理解してもらう事と訓練を徹底します。
②学校の授業の予習を一緒にやらせていただき、授業が復習になるようにしておきます。
予習を大事にしております。
予習をしておく事で学校の授業が無駄にならなくなるからです。
学校の授業が復習の機会になります。
「先取りをすると授業がつまらなくなる」は嘘?
「先取りをすると授業がつまらなくなる」というお子さんがおりますが、ほんの一部のかなり優秀なお子様以外に関しては本人が言っていても当てはまらないと私は考えております。
知っている事がある方が、知らない事ばかりの時より授業が楽しい子がほとんどではないでしょうか。
知っていると「知ってる!」と得意げになって手をあげたり、先生の話を聞いたり、授業に積極的に参加するお子様がほとんどです。逆に知らない事が多いと、授業がどんどん先に進んでしまってそこから思考が止まってしまいます。
とりあえず、ノートに書き写すだけとなります。これでは授業の時間が勿体無いです。
私が授業をさせていただいても
「これ知ってる?」と聞いた時、
「それ知ってる!」という時の表情と「知らない…」という時の表情は明らかに違います。
「それ知ってる!」という時の方が得意げに生き生きと話をしてくれる子がほとんどです。
知らない事を知るのが学ぶ事だと思いますが、子供にとってそれは大変な事です。
知らないうちに知っている事が増えて、授業などで「それ知ってる!」と言える方が幸せな事だと思います。
ですから、できる限り親御さんの知っている事は小さい頃から教えてあげた方がお子さんが学校の授業を楽しめるようになります。
ただ、中には本当に優秀なお子さんもおり、「先取りするとつまらない」という子も稀ですがおります。
稀です。そういうお子さんは家庭環境が自ずと学びの環境になっていたり、ご両親がそういう機会を日常的に与えてくれていて、学校で初めて聞く事が実はすでにどこかで聞いた事がある事だったりしているわけです。
ですから、実はそのお子さんは予習らしい予習はしていないけれど、予習に近いものをどこかでしてきて知っている事が多いのです。こう言うお子さんは勉強という形式ではないですが予習に似た事を日常的にしておりますので、授業で初めて聞く事でも知っている事が多く「わからないから思考停止」という事にはなりません。
Q. 家で宿題をなかなかやってくれない場合はどうすればいいですか?
A. 宿題をやらない場合、幾つかの理由が考えられます。
一つ目は難易度があっていない事です。難しすぎる場合やろうとしないのが普通です。
ですから、難しすぎて宿題をやらない場合はこちらにお伝えいただき難易度を下げた問題に変更させていただきます。
二つ目は計算や漢字のような繰り返し練習しないと上達しないものを面倒臭がっている場合です。
計算や漢字はできるようになるまでの練習が苦痛なお子さんと、できるようになっても練習が苦痛なお子さんがおります。
ただ、計算と漢字に関しては練習量が一定以上は必要と感じております。特に最近の小学校での算数の授業は計算以外の時間が増えているように感じます。これは悪いことではないのですが絶対的に計算練習量は減ってしまっているとおりますから、学校以外で取り組む必要があります。
その際、iPhone等のアプリを利用してやることもお勧めしております。
紙で計算練習する事を嫌がらない子はいいのですが、いかにも勉強しているというそのスタイルは勉強嫌いなお子さんにとってとてもストレスのかかることです。
ですから、できる限りアプリ等を利用し、勉強感を払拭し、更に毎日やったらご褒美などというシステムを取り入れるのが良いと思います。
「たくさんやらないとできるようにならない」且つ「必須」のものは苦痛が伴いますのでご褒美システムを取り入れる方が親子にとって良い方向に向かいます。
逆に、「できないんだからやりなさい!」とご褒美なしでやらされている場合、集中しないのでいつまでたっても間違え続けたり、覚えていかないまま時間だけが過ぎてしまいます。
「やりたくない」という気持ちのままダラダラやるのは逆効果だと思いますから、思い切ってご褒美システムを取り入れるのが良いと思います。
Q. 子供が本を読んでくれないのですがどうすればいいですか?そのまま放置しておいても良いのでしょうか。
A. 早いうちから本を読める状態にしておくことが理想的です。本を読まなくても実際は勉強に支障は出ないことが多いですし、問題を解く練習をかなりしていけばある程度は問題は解けるようになるので受験などでは困らないレベルになると思います。
ただ、本人が辛いと思いますから本を読む環境をできる限り早いうちから作ってあげるのが良いと思います。
本が読めることのメリットは「読む事に慣れる」という事です。
大概の親御さんは英文を学校で読んだ事があると思いますが、普段読まない言語というのは非常に読み辛くストレスがたまりませんか?それと同じで、日本語も普段から読んでいないと読むとストレスがかかります。
学校教育は活字が中心ですので普段から文字を読むのに慣れていた方が確実に有利です。
また、どんな知識も本から取り入れていくのが一番身近です。
本を読む、字を読む習慣をつけていないとそう言った知識を得る機会を逃すことがあります。
私自身も子供の頃はそうだったのでよくわかるのですが、「これ興味がある!」と思って手に取った本が難しすぎて読めないのです。そして読むのを諦めてしまいます。折角「もっと知りたい!」と思った意欲が繋がっていかず、むしろ「本って難しいから私とは無縁だな」という気持ちにさせられてしまい、ますます本から遠ざかる事となります。
本を読めるようになって、自分が読みたいものを見つけた時に読める子と、本を読めないが為に機会を失った子の大人になるまでの知識量の差は明らかです。
ですから、無理に好きでもない物語を読まなくても私はいいと思っています。それが図鑑であっても、地図の本であっても。ただ、図鑑や地図の本を読んでいるから大丈夫と思って安心されるのはまだ早いです。なぜなら、図鑑や地図の本を見ているだけの可能性があるからです。字を読むためにそれらを活用するのは良いですが、図鑑や地図の本を好む子の場合字を読むのが好きじゃないから、眺めていられるものを選んでいるという可能性も大きいです。
もし、その子が本当に図鑑や地図が好きなのであればそれに関係する活字の多い本を(漫画でも良いです)与えるのが良いです。最初のうちは一緒に読んであげてください。ジャンルは物語にこだわる必要はありません。
ですが絵ばかりの本は字を読みたくないから選んでいる可能性があるという事を頭に入れておいてください。
そうやって日頃から読むことに慣らしておくことが大事だと思っています。いざ自分が知りたい知識が出てきた時に読めますから、その道の知識を吸収する事ができます。
「自分から本を読むようになる」は幻想
もちろん本が元々好きな子もおります。
ただ、それはほんの一部です。
子どもの頃、本が好きだったお母さんほどその幻想を抱いております。(笑)
小学校2年生くらいで本を読まない子が勝手に読み始めるという事はかなり稀です。
この時期になるとただ渡しても読んでくれない事がほとんどです。
たまたま好きなテーマの本と出会い、読むことはありますがその本が読み終わればそれでおしまいです。
勝手に継続はしません。
それが普通だという事を認識しておきましょう。
親御さんが上手に仕掛けていくことで本が読めるようになる可能性はかなりあります。
ですので私はそちらをサポートさせていただいております。
ただ、やはり本を読むということになると、毎日の積み重ねがかなり大きくなりますから親御さんが毎日読ませる努力(一緒に読んであげたり)しないとなかなか本が読める子にはなりません。
私もしっかり協力させていただきますが、そこはご理解いただければと思います。
私の方ではそのお子様のレベルや興味に合わせて本を選んで、読むペース配分を決めて応援するという事をしております。
授業では一緒に楽しく読みます。生徒さんは私と一緒に読む場合、みんな楽しく読んでくれております。それを沢山見ているとやはりその楽しい時間をいかに毎日親御さんが家庭で作ってあげられるか?だと思っております。